俺様王子にご注意を
勘違いにはご注意を
■マネージャー
玲奈Side
もう毎日が暑い夏─...。7月。
夏休みをほとんどの生徒が待ち遠しくしている時期。
恋している人はきっと夏休みがいやだろう─...。すごく長く感じてしまうのだろう...。
でも私は、家に帰れば、家で待っていれば和也がいる。だから寂しくは感じない。
「マネージャー!ちょっとこれ手伝ってくださいっ!」
「「はっはーい。」」
恵美も誠くんがいるからマネージャーになった。
マネージャーは、雑用だけどなんだか楽しいことがいっぱいある。
それに...和也がいるし...。
「玲奈ちゃーん!何見とれてるのー?!」
恵美はにやにやしながら近寄ってきた。
「べっ別に...///」
「ふ~ん...。」
何なのよ!この目つきは...。
でも...つい和也を見てしまう。
真剣な目つきで的を見ている...。
それを見るだけで胸がドキドキする。
弓道部にわざわざ足を運んで和也や村上くんを
見に来ている女の子たちも数え切れないほどいる。
やっぱモテるんだよなー...。
『ねーねー、和也くんと誠くんどっちがいい??』
『えー、私は和也くんっっ///』
『私は、誠くんかなー///キャッ...今、目あっちゃったかもぉ///』
『えー、ずっるーい!』
やっぱ人気だなー...。
弓道場は和也と村上くんを見に来た女の子の
声ばかり聞こえてくる。
つい私も盗み聞きしてしまうけど.....。