俺様王子にご注意を

「いやったー!。ありがとうっ。玲奈ちゃん。このことは一生忘れないからっ!」

「べっ別に忘れられてもいいんだけどなー...。」

正直私も行きたかった.....。

「したら誘いにいこっか。」

え.....?

「まっ待ってよ...。どっどこ行くとかそういうのは??」

「水族館だけど。」

「水族...館??」

「うん。誠くんイルカ大好きなんだって。部屋に入ったときにねイルカの本とか家族が買ってきたぬいぐるみとかいーっぱいあったの。」

「へっ部屋まで入ったの??」

すごいな.....。

「うん。普通じゃない??」

それってほんとにもう付き合う手前じゃん.....。

「玲奈ちゃんだって大宮くんの部屋入ったことあるでしょ??」

「まあ...ね。同棲してるから.....。」

「ふふっ、それじゃー、いこーうっ!」

「ちょっと...きゃーっ!」

なんで...私が...こんな目にあわなきゃ
いけないのよ.....。

なんで─...なんで─.....。


──────

「OK!いーよいーよっ!いこうぜっ!」

「ほんと??やったー!」

ノリノリで浮かれているのはこの2人だけ.....。

「じゃ、今週の土曜日部活休みだったからその日にしようねっ!」

恵美ったら...部活の休みの日まで知っているんだ.....。

マネージャーだから当然だけど...。私なんて
全然覚えてなかったよ.....。

私は未だにマネージャーって自覚ないし...。
しっかりしなきゃなー...。
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