俺様王子にご注意を
□合宿終了
─────
「先生、全員いましたー。」
私が席につくとバスが
出発した。
やっと帰れる.....。
疲れた.....
ずっと雑用係でほとんど立ちっ放し。
やっぱマネージャーなんか引き受けるんじゃ
なかった.....。
バスが揺れていてだんだん眠く
なってきた。
なんだか...眠れそう.....。
「ぃな...ちゃん...れぃ...
玲奈ちゃんっっ!」
「う~.....?」
目をこすってゆっくり目を開けると
恵美がいた。
「...恵美ぃ?何で?」
「もう!寝ぼけてないのっ!みんな
どんどん帰っているんだから。」
「...和也はっ!?」
「ああ...和也くんなら玲奈ちゃんの
荷物持って先に帰ったよ。」
「嘘......。」
おいてかれたのか.....。
「優しくしてもらっちゃって良かったね。」
「う.....ん。」
和也はいつでも優しい。けど...
先帰っちゃうなんてな.....。
一緒に帰りたかったけど......。
私が寝ちゃっててめんどくさかったのかな?
「さ、早く降りなきゃ運転手さんに
怒られちゃうよ。」
恵美は私を引っ張って無理矢理
バスから降ろした。