俺様王子にご注意を
三角関係にご注意を
■裏切り?
和也SIde
─プルルルル
玲奈が部屋に戻って1人でTVを
見ていると電話が鳴った。
「...もしもし?」
『...和也。私よ。』
この声は...母さんだった。
「何?」
『明日...やっぱりちゃんと親子で
話がしたいの。』
「...分かった。部活終わったら電話する。
明日は午前だけだから、さ?」
『ありがと。...おやすみ。
お皿とか洗わなくていいからね。』
「母さん、いまどこに...」 ─ブチッ
母さんはどこにいるのかも
言わずにすぐに電話を切った。
─────
「じゃ、解散~」
部活が終わって俺はすぐに母さんに
電話をかけた。
『...もしもし?終わった?』
「ああ。」
『学校の近くロRaranってカフェで
待っているわ。』
母さんはすぐ勝手に決める。
「...分かった。今いく。」
ちゃんと素直に全部言わなきゃいけない。
きかなきゃいけない。
けど...俺は臆病者だ。
心のどこかで怖がって逃げたくなる。
「和也.....。」
いつもより暗い顔で玲奈が
近づいてきた。
普段は部活で中々近づいてこないのに
今日は珍しい。
俺もちょうど玲奈にこのことを
言わなきゃいけなかったし
良かった。