俺様王子にご注意を
「...お前は今日何してたんだよ。」
気づいたら口に出していた。
「ふぇっ!?...なっ何が?」
完全に動揺している。
やっぱり俺に隠れていたんだ。
「だから、何でお前も一緒に帰れなかった
かって聞いてんだよ!」
「用...事。」
「何?用事って。」
自分でも抑えられないくらい
イライラしている。
玲奈は固まっていた。
「...ふっ。答えられないことでも
してたのかよ。」
「違うの!和也!聞いてっ。」
「何が違えんだよ...っ!」
俺は思いっきり机を叩いた。
それと同時に玲奈の体もビクッと
震え上がった。
「今日...見たんだよ。お前と西本をさ。」
「和也...あの...「俺の部屋から出てけ!」
「違うんだってば「出てけよっ!」
「っっ─...もう...ぃぃ.....。」
─バタンッ
また...最低な事を言ってしまった。
また傷つけた。そして寂しくなる。
でも気づいたら遅い。
恋なんて...したら苦しむのに。
なぜそれでもこの気持ちが
抑えきれなくなって大切な愛しい人に
ぶつけてしまうんだろう。
傷つけないで幸せに...
してあげたいのに。