俺様王子にご注意を
「うん。そーだった。玲奈ちゃんに
コクる時もそうだったよ。」
「はは...は。」
はっきり言うと...だんだん龍也との
思い出が忘れかけてきた。
今はもう...新しい和也との...
1つ1つの新しいことばかり。
「玲奈ちゃん。自分の幸せだけを
考えて生きてきなよ。」
「うん...。」
恵美は耳に髪をかけた。それがすごく
大人びて見えた。なんか恵美は
どんどん女らしくなっていく。
私だけおいてかれているのかも...。
「和也くんなら玲奈ちゃんの事
分かってくれるよ。2人共言葉が
足りないんだよねー。」
「ははっ。何それー。」
ずっと一緒にいるんだから誠くんと
恵美よりは話しているよ。
「いやいや。ホントにそうだって。
まあ...和也くんもヤキモチ焼きさん
...なんだねー。」
「かっ和也が!?///」
それは絶対ないと思う。だって和也は
プライドが高いだけだし...
浮気されたとかなったら絶対
許してくれないと思うし...
俺さまだし.....
「ま、玲奈ちゃんはそれだけ
和也くんに愛されていていいことだよ。」
「なっ...愛されてなんかなーい!
それは恵美でしょーがっ!」
「まあねー。」
この2人は...どこまで
バカップルなんだろう.....。
でも...少しうらやましい。
そしていま...私はすごく和也に
会いたいよ。
会って...和也のこと私が
抱きしめたい─...