俺様王子にご注意を
「あ...えと...「誠くんは弓道に
集中してーっ!」
笹野は誠をひきずりながら
俺から遠ざかっていった。
それより問題はこれからの事。
玲奈にはまぢでそろそろ
言わなきゃな...。
けど...まずは─...
─────
「母さん.....。」
俺は、母さんの仕事場まで来ていた。
「あら、和也?」
母さんは仕事場から出てきた。
もちろん母さんの隣には
立派なスーツをきた
楠木さんがいた。
「こんにちは。」
楠木さんから挨拶をしてきた。
「...こんにちは。」
俺は、楠木さんをじっと
みつめた。
「和也、もしかして決め「じゃあ、
僕は、一旦席を外すよ。」
楠木さんは、気をきかせて
くれたらしい。
「ええっ?別にいいじゃないの。ね?」
母さんは、空気を読めていないのか
状況をよく分かっていない。
「それじゃ...少し話してきますね。」
俺は、楠木さんに目で笑いかけ母さんを
引っ張って近くの公園を見つけて
ベンチに並んで座った。
「和也、何考えているのよ?」
「母さんこそ何考えているわけ?」
「何って...?」
母さんは首をかしげて目を
細めた。
「玲奈の母さんには...
頼まれたじゃねえかよ。」
「そうだけど、まだ時間は十分
あるじゃないの。」