俺様王子にご注意を
わがまま姫にご注意を
■不安?不満?
玲奈Side
「和也遅いなー。」
他の女の子と会ってたりー...
ってなわけないないっ!
何考えているんだかっ!
玲奈のばかばかばかっ!
─ガチャッ
あ、帰ってきた。
私は小走りで玄関まで向う。
「もうっ!なんでそんなに遅いわ...
け...?ええっ?」
和也の目が赤かった。
もしかしてあの和也が泣いた...の?
「どっどうしたの?」
「.....走りすぎて目に砂が入った。
腹減った。飯はまた玲奈が
作ってくれちゃったわけ?」
「うん、それってまずかったかなー...?」
「いや、そのほうがいい。いまは...
今日の飯ってなに?」
「グッグラタン?」
「何疑問形になってんだよ。てか、
ずっと玄関にいねえで早く
入るぞ。」
和也はポンッと私の頭を
叩いて撫でた。
「うん。」
和也は...平気な顔して...
私に何を隠しているの?
─────
「うまいっ!最高っ!」
和也ってこんなにご飯を
美味しそうに食べてくれるっけ?
「何?そんなにじっとみつめちゃって。
俺に見とれてた?」
「なっ何それ!本当に意味わかんなーい。」
こんなめちゃくちゃなこと言うけど...
私は和也が大好き。