俺様王子にご注意を
けど....
「和也、おばさんについて
いきなよ。」
和也の顔が一気に真っ青になった。
こんな言い方したかったわけじゃない。
「誰...から聞いたんだよ。」
和也の声が震えている。
「じゃあ、何でそんな大事なこと
教えてくれなかったの?」
それが一番...情けない。
「何でって...そのうち話すつもり
だったんだけど。」
「私にすぐに言わないで他の
誰かに...話したりした?」
視界がぼやけてくるよ。
私ってこういうとき気が弱いから。
「...誠と...笹野。」
恵美に...?
「私より...恵美に先に?]
何でよ...。
「玲...奈。あの「私ってそんなに
頼りない存在なのかな?」
本当はこんなこといいたいんじゃ
ないんだよ。
「和也にとって私っていらない存在
なんじゃないのかな?」
上手くいえない。
「ほんとは邪魔じゃない?」
自分で言ってて悲しい。
「はー...?」
和也は呆れたようだった。
「ねえ、ちゃんと答えてよ。」
私は子供みたいに何度もそのことを
続けて言う。
「玲奈は...誰から聞いたんだよ。
笹野か?」
「...お母さん。そんなのいいじゃんっ!
ねえ、どうして誰よりも...
最初に...一番最初に言ってくれなかったの?
和也は私が頼りないから?」