俺様王子にご注意を
□2人の時間
和也Side
「.....は?」
「だから早くなりそうなのよ。引越しが。」
母さんがため息をはきながら
皿を洗い続ける。
俺は玲奈がいないのを確認して...
「それってどんくだい早くなんだよ?」
気がつけば11月。
玲奈とのタイムリミットが
近づいている。
「...ほんとは和也のためにクリスマス後に
引越ししようと思っていたのよ?だけど...
クリスマス前になりそうなのよね。」
それって...
「彼女と一緒にクリスマスも過ごせ
ねえってことかよ?」
...だよな?
「...ごめんなさいね。」
「...分かったよ。」
母さんとの会話はそこで
途切れてしまった。