俺様王子にご注意を
「ねぇ、明日どうする?」
「明日...?」
明日は、クリスマスイブ。
「ほらー、明日終業式じゃん。
その後どこ行くのー?」
まだ俺たちは明日の予定を決めていない。
「んー...行くっつってもどこも
こんでいるんだよなー。」
クリスマスだから店もほとんど
予約が入っている。
ケーキだって予約しなきゃ
大体買えねえだろう...?
「じゃっじゃあさ!」
玲奈はまるで学校の授業のように
張り切って手を挙げた。
「私の家で過ごすのはどう?」
「え?」
「いっ嫌...かな?」
玲奈は不安そうな顔で俺の顔を覗きこむ。
「いや、逆にいいかな。」
玲奈はその後嬉しそうに
笑顔で笑った。