シスコン王子とブラコン姫
「沙菜...??」
「あっ...あんまり無理...しないでよ。」
そのまま私は、うつむいた。
「ふっ、あれくらい大丈夫だよっ!なんたって俺は、空手黒帯なんだからよっ!」
「そっそういう問題じゃないのっ!」
「大丈夫だって!それにあいつらだって3年の中だと弱い方なんだぜ??」
「そっそうなの?!」
「知らなかった??だから2人でつるんでるんだよ。それに1年しか学年違わねーんだしあれくらい勝てなきゃ男じゃねーよっ。だから余計な心配はするな。」
そう言って悟は私の頭を撫でた。
「う...ありがと///」
「可愛い。」
「.....ひぇっ!?///」
「あっ...なっ何でもねーよ///」
そう言って悟は、どんどん遠ざかっていく。
いま“可愛い”って言った.....?
聞き間違い? だっだって...そんなこと...言う?
もっもう.....悟がわからない...。
悟のせいで私は、どんどん自分で自分がわからなくなっていく。
コントロールがきかなくなる。
全部...全部悟のせいだよっっ!///