シスコン王子とブラコン姫
悟Side
「影山くうん...教科書忘れちゃったんだけど...見せてくれないかな??」
「あ...いいよ。」
隣の席の女子は、香水臭くて上目遣いばかりしてきて...ボディタッチばかり...。正直言うとウザい。
前の席のほうが楽しかった。真面目そうな顔をして授業を受ける沙菜。
それを見るのが本当に楽しかった。
たまに先生が面白いことをいうと本当に楽しそうに笑う沙菜。
だから俺も今まで授業なんて大っ嫌いだったけど
沙菜のおかげで学校に来るのも楽しみで...
本当に毎日が楽しかった。
でも今はとにかくうるさくて全然授業になんか
集中すらできない。
鼻もおかしくなりそうだ─...。
「影山くうーん...黒板の字が読めないんだけど...何て書いてあるか教えてくれないかなあ??」
うざい.....。
「だったら前に席の人と変わってもらえばいいんじゃない?」
「っっ...だっだってー...仲澤さんは川崎さんと席変わってもらったんだから無理だよー...。」
沙菜の名前がでてきて少しドキッとした。
「だっだったら他の前の人とだって変わってもらえばいいじゃん??」
「えー...だってほっとーんどの人目悪い人だよお??影山くんが教えてくれれば解決することだしさー。ね??おねがーい。」
シャツのボタンは沢山あいていて胸を強調していてウザい。
俺は別にそんなのには興味すらない。