シスコン王子とブラコン姫
そして.....着いたのは.....
「ここって─.....?」
悟とお試し恋愛の約束をした後
悟と2人できたファミレスだった。
今回はここなのか─.....。
そして車から降りるとなぜかおにいと
お父さんは出てこなかった。
「どうしたの?」
「沙菜。入り口の前で待ってろっ。」
「.....え?ってちょっと!なっ何なのよっ!?」
おにいとお父さんが乗った車はいきなり
走り出して消えてしまった.....。
なんなのよ.....。
意味わからない。
すぐにおにいに電話をかけた。
「もしもしっ!?どういうつもりなのっ!?」
『いいから!そこで待ってろってばっ。』
「いやっ!私だって暇じゃないんだから帰るっ。」
『そっそんなこと言うなって!入り口でもう少し待っていれば─...っ。』
「入り口で待ってれば...何??」
『いいから駐車場はあぶねーからさっさと入り口いけっ!』
「子供じゃないんだからそーしてますーだっっ!」
『とにかく入り口にいろよっ!じゃあなっ。』
「へ...ちょっ.....。」 ─ブチッ
切られた.....。
なんなのよ.....。またハメられた?
でも.....行くっていったってどこもないし
とりあえず入り口にいるか─.....。
─ポツ、ポツ.....ザァーッ.....
雨降って来たじゃん.....。
もうずっと待ってるのに誰も来ないじゃん。