シスコン王子とブラコン姫
すれ違う気持ちから
悟side
──────
ぽかーんとトドアをみつめることしかできない。
今.....何て言われたのだろう.....。
じょうだんじゃ...ない?
したら.....
まさか沙菜がオレのことを...
なんてないよ.....な。
じゃあ...何で?
沙菜の気持ちが全く分からない。
考えても考えても分からない。
俺はどうすれば─...
─ガチャッ
ぼーっと沙菜の家の前で立っていると裕也が出てきた。
「うわっ、ストーカーかよ。」
ストーカー.....?
「はあ!?ちっちげえよ。」
「とりあえず...ちょっと来いよ。」
そう言われて俺達は近くの公園まで行きベンチに座ることにした。
「沙菜と...喧嘩したのか?」
「っっ.....。」
裕也にはお見通しのようだった。
「家の中まで聞こえたぞ。何したんだよ?人がせっかく気使ってやったっていうのによ.....。」
「わかんねーんだよ。」
「何が?」
「沙菜の1つ1つの言葉が.....。」
「は?お前日本人だろ?」
「そういう問題じゃなくてよ.....。だから...。」
俺は今日のことを全部裕也に話した。