シスコン王子とブラコン姫
だったらなんとかしてくれよ。
どうすればいいのか教えてくれよ。
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「悟、ちょっと来いよ。」
「...んだよ。」
裕也についていきついた場所は屋上だった。
「お前...なんで朝来なかったんだよ...。」
「沙菜だって先行ってただろ。」
「そうだけど...「別にいいだろ。」
朝は姉ちゃんにどうせ沙菜の家に迎えに行くだとかどうこういわれるのがめんどくさかったから先に1人で学校に来た。
そこまではよかったんだけど─...。
玄関でばったり沙菜と会ってしまった。
きっと沙菜も俺と同じようなことを考えていたのかもしれない─...。
「よくねーだろっ!どうすんだよっ!」
「どうするって別にお前らには関係ねーだろ!お前らが勝手にお試し恋愛とかなんだとか勝手に言い出したんじゃねーかよっ!」
「.....もう...お前には呆れたよ。」
「っっ.....。」
何が呆れただよ.....。
裕也や姉ちゃんにはどうせ人事のくせに。
面白いからあんな事言い出したくせに。
俺が本気になっているのをみていてどうせ面白いからなんだろ?
なんなんだよ─.....。
朝の沙菜だって...沙菜じゃないようだった。
なんなんだよ.....。
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朝俺は沙菜の顔が見たくなくて
早く学校に着いた。
校門にも全然人はいなかった。
それをみて少しほっとしていた。
そして1人で玄関に入った。
上靴をはいていると.....
後ろから誰かの足音が聞こえた。
「悟─.....。」
まさかと思ってゆっくり後ろを見た。
「沙菜.....。」
「おは...よ。」
「おす。」
俺はそれだけ言っていつも
一緒に歩く廊下を1人で
歩いていった。
ただそれだけ。他の女子だったら
同じ事をする。
でも沙菜にそんな会話しかできないことは
すごく悲しくて─.....。
情けなかった。
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