シスコン王子とブラコン姫
──────
結局またこくられた。
そして断った。
目の前で美奈という子は
泣き崩れていた。
でもそんなのを気にしないで
俺は何回も謝ってその場から
消えることにした。
沙菜に会いたくて─.....。
でも─.....。
教室に戻って見ると沙菜の姿はなかった。
当たり前か.....?
あんな最低なことしたんだから.....?
そして委員会に行くと沙菜は男子に
囲まれていた。
あんな笑っちゃって─.....。
もしかしたら沙菜はもう他に
好きな人でもできてしまったのだろうか。
もう俺への気持ちなんて忘れてしまった?
「あ、影山くん。遅かったわね。もう委員会
終わったわよ。」
「すいません...会長。」
うちの学校の生徒会長。
美人で身長172cmもあるようだ。
結構めずらしい女の生徒会長。
男子からもモテモテで
女子の憧れらしい。
俺でも少しドキドキする。
「はいはい。じゃーみんなお開きっ!
さっさと帰れーっ!」
会長の言う事は全員聞く。
そんなときだった。
ドキッ...///
沙菜と一瞬だけ目があった。
でも...すぐ反らされた。
けど...嬉しくて。
決めた。今すぐ...告白する。