シスコン王子とブラコン姫
「怒ってないとでも思うの?ばか。」
「わっ悪かったって.....。」
「あっそ。で、.....何?」
「へっ!?///」
何って...俺が沙菜をつかまえた
からだよな?
うん、そうだよな?
って...すぐ自問自答を繰り替えしてしまう。
そんな余裕はないのに。
「用がないなら...行くよ?」
「だっだから...あっあのさ。///」
「ぷっ.....。」
え.....?
沙菜の後姿だけ見ても分かる。
笑っている。背中が小さく動いてる。
俺...やっぱバカにさてれる?
「沙...菜...。」
「ぷっはは...悟タコみたーい。」
「タッタコ!?」
何だそりゃ.....。
「だっだって...赤すぎだし。声震えすぎ。悟って“男の子”だよね。」
男の子.....?
「俺...そりゃ男だけど?」
「違うのっ。悟は男じゃないっ!“男の子”なのっ。」
何だよソレ.....。
「どっちも変わんねーだろ。」
「言っとくけど...私。男の子とは恋愛でいないから。」
「は!?」
「私は男としか恋愛しないからっ。」
そして沙菜はまた歩き出そうとする。
俺はそれを引き止める。
「いっ意味わかんねーよ。」