シスコン王子とブラコン姫

「悟は...いいたいことがあってもこれからさきずーっとそうしているの?」

俺は.....

「.....。」

「もう...いいよ。じゃあね。」

沙菜はまた歩き出す。
俺は...それを引き止めない。

このままで...いいのか?

っっ─...

「スキだっ!!!///」

沙菜がピタッと止まった。

「俺...沙菜が好きなんだっ!」

沙菜はゆっくり振り向いて
俺のほうまで走ってくる。

「悟るの...ばーか。」
そう言い終わる前に俺に
飛びついた。

そして強く強く抱きしめる。
沙菜の甘い香りも...
小さな沙菜も...
全てが愛しい。
スキで.....スキで.....
出会ったときからの一目ぼれで...
やっと手にいれた小さな可愛い女の子。
絶対離さない.....。
俺はそう誓った。

何度も心の中で
【離さない】
そうつぶやき続けた。

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