シスコン王子とブラコン姫
沙菜Side
校門でもう何分もずっと
抱き合ったまま.....。
そろそろ...離れたほうがいよね?
そりゃ、ずっとこのままがいいよ。
けど.....さすがにそろそろ
生徒会のみんなとか来ちゃうよね.....?
「さと...る。あの...さ」
「んー.....?」
なっ何なの!?こんな悟の甘くて優しい声
なんて聞いた事ないよ。
「なっ何でも...なぃ///」
やっぱまだこのまま─...
『校内でイチャイチャは禁止だ!』
「「へっっ!?」」
見られた.....?
ゆっくり私と悟は離れて横を向くと...
「裕也っ!?」「おにいっ!?」
「離れろっ!俺の妹に手だしやがって!」
何で...?おにいが...見てるの?
「ゆっ裕也!お前がいちいち口出してきたからだろっ!何なんだよ。それはっっ!」
口出し.....?
「さっ悟おにいに色々言ってたの!?」
「え゛っ...!?あー...どうだっけ。」
何で目反らすのよ。
「沙菜も色々私に悟の事で相談してたじゃなーい。」
「姉ちゃん!?」「綾乃っっ!?」
何で校内1位のバカップルがここに...?
「まあまあ、お互い様って事だし...な?」
「う゛.....。」
確かに綾乃に少し言ったような気が...。