シスコン王子とブラコン姫

──────

「うーん。沙菜はこの水着が
似合うんじゃないかなー?」

「はっはあ!?///」

綾乃に連れ出されてきたのは
デパート。綾乃がオススメしてくる
水着はビキニばかりで...。
ていうかセクシーすぎない?!
露出しすぎじゃん。
こんなの恥ずかしくて着れないよ。
特に悟の前では無理っっ!

「沙菜ー、これが1番いいんじゃない?」

「まっまたこんなセクシーなの
選んじゃって///」

「えー、絶対沙菜にあうと
思うんだけどなー.....。」

全然人の話聞いてないし.....。
大体綾乃がオススメしてくるのは
何なのよっっ!?
黒のフリフリしたビキニばっか。
そんなのこんな子供っぽい私が
着ていいわけないじゃんっっ!

「沙菜...やっぱ嫌かな?」

「え.....?」

「悟...ずっと家で沙菜の事心配してるの。
だから...さ。夏休み中に沙菜の
口から全部言わせようと思ってて.....。
でも嫌だったら今言って?
やっぱ無理矢理は嫌だし.....。」

そんな心配...してくれてたんだ。

「...行くよ。」

「えっ?」

「海...行くよ。」

「ほっほんと?やったー。じゃ、
水着はもっと気合いれなきゃね。」

「まっ待ってよ。いっ行くんだから
水着くらい自分で選ぶ。」

「だーめ。沙菜だったらどうせ趣味悪い
水着しか選べないんだから。」

「しっしつれいな.....。」

「あー、これでいいんじゃなーい?」

「そっそっそれは.....///」

「すいませーん、試着させてくださーい。」

「あっ綾乃!?」

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