シスコン王子とブラコン姫
「ふふっ、敬語かわいー。
タメ口でいいよ?」
「でっでも悪いですよ?
うららさん年上なんですから。」
「あ、だめ。うららさんなんて。調子狂う。
うららでいいから。私もタメ口なんだし
いいでしょ?今日から友達。」
そう言ってにこっと笑ううらら...ちゃん。
えくぼがあってすごく可愛い。
天使みたい。
「じゃあ...うらら...ちゃん?」
「ふふっ、そうそう。しばらくの間は
別荘にいるからさ、暇な時遊んで。」
そう言って携帯を差し出してくる。
アド交換...だよね?
「あっ...。」
私も急いで鞄から携帯を取り出す。
「わあ、それかわいー。」
「へ?これですか?」
うららちゃんが言っているのは私の携帯に
ついているウサギのストラップ。
中学の時友達と一緒に買ったもの。
「いーな。みして。」
アドを交換してからうららちゃんに
携帯を渡した。
「かわいー。あっ、これ悟と沙菜ちゃん?」
「ふえ?...あ゛っ...///」
うららちゃんは携帯の裏に貼ってある
私と悟のプリをニヤニヤしながら
見ている。でも...見間違いかな?
一瞬すごく切なそうな顔で
私と悟のプリを見ているようにも
見えた。
「いーな。私も彼氏ほしー。」
「うららちゃんならすぐ出来ますよ。」
「あ、また敬語。だめだよ?禁止ね。
次から敬語使ったら罰ゲーム。」
「はいはい。あ.....」
「今のは...見逃してあげる♪」