シスコン王子とブラコン姫

「ねえ、悟ちゃんと沙菜ちゃんは
何で付き合う事になったの?」

「「え゛っ...?///」」

そんな事言われても...

「お試し恋愛...だとか///」

悟は後頭部をかきながらいう。
暗くてよかった。
顔真っ赤になってるのバレちゃうもん。

「ふうーん。じゃ、告白はどっちから?」

「沙菜。」
悟はすぐに言った。

「やっぱりかー。悟からなんてコクれなさそう
だもんねー。ほら、ちっちゃい頃から
そうだったじゃん?虫も嫌いでさー。
私がずっと悟のこと守るって約束したもんね。」

「そうだっけ?」

そんな約束...今は関係ないよね?
悟は...私の彼氏なんだから.....。

「でもね、悟ちゃんもわたしのこと守ってくれたことが
あったんだよー。」

「ハハ...そうなんだ.....。」

悟に守ってもらった事か.....。

「ヤメろよ///」
悟は赤くなってうららちゃんの口を手で塞ぐ。
ヤメろよ。そんなのこっちの台詞だよ。
私の目の前でそんなほかの女の子と
仲良さそうに喋んないでよ。

「雷の音って怖いじゃん?私ね、小さい時
どーしてもあれだけ怖かったの。そしたら
悟ちゃんが私のこと抱きしめてくれたの。
あの時から悟ちゃん少しずつ男になって
いったんだよねー。」

抱きしめた.....。
何ソレ。

「小さい頃の話だろ?別にいいだろ。
そんなこと。」

小さい頃の話だもん...そうだよ...。

「私にとっては...それくらいなのッ!」

急にうららちゃんが怒鳴った。
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