シスコン王子とブラコン姫
「うららはすぐ感情的になるからなー。
俺達がラブラブすぎて焼いたんだろ?」
ばか.....。私もつい悟に
言ってやりたかった。
だって...悟...今のは...
うららちゃんの心の中の気持ち
全部だったんだよ?
何で...そんなに...悟は
ばかなの.....?
「はっはは.....ははは。」
うららちゃんは急に笑い出した。
「敵わない。」
私のことをじっと見て最後に
にこっと笑った。
私もそれをみて自然と笑顔になった。
よかった。諦めてくれた。
そう私はまた勝手に勘違いした。
ちゃんとお互い思っていることを
言わなきゃ相手には
通じないのに......。
私たちはほんとにまだ
子供で...ばかで...鈍感だったんだ。
慣れない恋愛なんかして...
背伸びして...
無理して.....
私は...誰よりも少し
先に行こうと無理してたみたい。