シスコン王子とブラコン姫

悟Side

次の日からうららは毎日俺達に
会いに来るようになった。

「みんなー、スイカ買って来たから
食べないー??」

「お、いいねー。」

裕也も沙菜もすっかり
うららと仲が良くなった。

「悟ちゃんも食べよ?」

「.....ああ。」

うららのスキって意味は
幼馴染としてで.....
こうして毎日来るのは寂しいから。
けど.....

「うらら、勉強とかしなくていいの?」

「.....何で?」

「いや...執事さんとかにうらら
また怒られちまうじゃん...?」

「いいの。そんなこと気にしなーい。
どうせ勉強帰ったら勉強、勉強ーの
生活に戻っちゃうんだからさ。今だけ
でしょ?楽しめるのってさ。みーんな
大人になったらこんな風に遊べないよ?
歳取るのなんてあっという間なんだから。」

うららはにこっと笑う。
昔から変わらない。
いつも正しい事を言う。

顔が良くて...かしこくて...
ニガテな事なんてなさそうだった。

いつも幸せそうで羨ましかった。

けど...うららはきっと寂しかったんだ。
寂しくなるとすぐうちに来て...
楽しそうに笑う。
それがいつも心配だった。

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