シスコン王子とブラコン姫
「...失格なんてなりませんよ。
うららちゃんは...きっと執事さんの
事が好きだと思います.....。」
「ははは.....それは有難いですね。」
♪♯♭♪♯♭♪♯♭
急に執事さんの携帯が鳴り出した。
「おっと.....。」
【お嬢様】
きっとこの℡はうららちゃんから
だろう。
「出なくていいんですか?」
「運転中ですからね...どこかに
とめて出ますよ...あ、そこの
コンビニありますし。」
執事さんはすぐに車を止めた。
執事さんが携帯に出ようとすると
音楽がきれた。
♪♯♭♪♯♭♪♯♭
次は急に私の携帯が鳴り出した。
【悟】
私はすぐに携帯にでた。
「もしもしっ!?悟?今何してんのよ?」
『...沙菜...どうしよう...。』
悟の声がすごく焦っている。
息切れも聞こえる。
「何...?何かあったの?」
執事さんは私の携帯に耳を近づける。
『...うららの...父さんが...
倒れた。』
「.....えっ...?!」
『俺が...トイレから戻ってきたら...
うららがあたふたしていて...見たら...
おじさんが胸を抑えて倒れていた。』
「おじさん大丈夫なのっ!?
うららちゃんはどうしてるのっ!?」
『...今は...救急車で運ばれていった。
うららも一緒に乗って行ったよ。
俺は...ホテルに残ってる。』