シスコン王子とブラコン姫
「ああ。気をつけて帰れよ。」
悟は私が思っている事に
気づかないんだもん。
「じゃあね。また学校でね。」
私は...お母さんの事を思い出して
つらいよ?でもね.....
悟と離れていることだって
辛いんだもん。
でも悟は私が昔の事を思い出して
つらいと思うから帰させるんでしょ?
「沙菜ーっ!風邪ひくなよーっ!」
でも私は...今、誰よりも
一緒にいてほしい人は...
悟...あなたなんです─。
だから...他の女の子とは
一緒にいないでほしいよ─。
こんなこと思う私ってやっぱり...
最低な子なのかな─.....?
悟、あなたはそれを知ったら
どう思いますか?
嫌うよね。もう心配なんて
してくれないよね。
私に笑いかけてくれることなんて
きっと─...
絶対に─......
なくなっちゃうよね?
それでもよかった─。
うららちゃんばっか見ないでよ。
私のこともみて─。
だって私は悟の─...
“彼女”なんだよ??