シスコン王子とブラコン姫
『俺が...そっち帰ったら...
何も言わないですぐキスしよう。』
「っ-...///はっはあ!?何それ?///
頭おかしくなっちゃったの?」
『...最初から...沙菜をスキになってから...
おかしかった。俺...シスコンじゃなくて...
沙菜コンだ。』
「っっ///ばっばっかみたい///
いいから早く治せ!そして会おうよっ!」
『...ああ。沙菜。お前は絶対こっち
来るなよ。』
「...何で?」
急に胸が痛くなった。
来るなって...何それ?
『こんな姿見せたくねえよ。だから
俺が絶対沙菜のとこに行くから。
それまで浮気しねえで待ってろ。』
「ばーか。...私だって悟コンだった!」
『沙菜...。』
言っている自分が恥ずかしいよ...///
「帰ってきたらキスしよ?
だからそれまで頑張って回復して!
じゃ─...『ばいばい。』
─ブチッ
「...ばいばい。」
私がばいばいって言う前にきって...
ずるいよ。
バイバイなんて...聞いたら...
悲しくなるよ。
何が沙菜コンよ...。
ばか...早く会いたいじゃん─。
「無事で本当によかったですよ。」
「ふぇっ!?あ─...そうだった。」
私ったら執事さんの前で何
言っちゃっていたんだろう...。
「じゃ、私はそろそろ帰りますね。」
「えっ!?あの「お嬢様のことを...
どうか憎まないでください。」
執事さんが頭を深く下げた。
「...憎むわけ...ないじゃないですか。」
「沙菜様...。」
「うららちゃんもみんな悟にとって
大事な人でしょ?それは私にとっても
大事な人なんです─。」