シスコン王子とブラコン姫
─翌日。
目が覚めてみると朝の
5時。
─ギュルルルル。
あ...昨日は結局夕飯も食べなかった。
だからおなかがすいているのかな。
降りていくとまだ誰も起きていない。
私は、顔を洗いに洗面所まで向かう。
そのとき気づいた。
鏡の前で目がすごく腫れている私。
こんな顔誰にも見せれない。
もちろん悟になんて絶対に─。
携帯を開いてみても連絡は1つも
入っていな─...
【着信1件】
すぐに誰からか確認をした。
【うららちゃん】
意外な人からの連絡で一瞬手が止まった。
どうしてうららちゃんが─.....?
たしかうららちゃんは今も悟と
一緒に─...
「っ!」
手から携帯を落とした。
うららちゃんは一体何のよう─.....?
私は、時間も気にしないでうららちゃんに
電話をした。
10回目のコール。
こんな時間だもん。
出るわけな─「もしもし?」
「あ...うららちゃ...ん。」
冷静をたもてないわたし─。
「沙菜ちゃんっ。大丈夫?元気だった?」
それに比べてうららちゃんはぜんぜん
余裕そうな声で話しかけてくる。
「う...ん。電話...入ってたけど
どうしたの...?」
「...悟ちゃんに頼まれたの。」
え.....?