シスコン王子とブラコン姫
自分の罪
悟Side
「じゃあ...そろそろ帰っていい?
学校もあるしさ、俺。」
うららに少し冷たく言った俺。
「...悟ちゃん。帰ってもいいけど...
悟ちゃんい1つ伝えたいことがあるの。」
「何?早く言って。」
携帯の着信履歴を確認しながら
うららを見た。
沙菜からの連絡はあれから
1つも入ってねえ。
一体何やってんだよ─。
「沙菜ちゃんから朝電話が来たの。」
うららは自分の携帯の着信履歴を
俺に見せてきた。
「...沙菜から!?何か言ってたか?」
「...悟ちゃんにはすごく言いづらい話しに
なっちゃうんんだけど...聞いてね?」
「何だよ。早く言えよ。」
「...沙菜ちゃんからの伝言。
別れてほしいって─。」
「は?」
声が裏返るほど驚いた俺。
「...沙菜ちゃんから電話きて
悟ちゃんには言いづらいからって
私にそう言ってきたの。」
「...何だよ、それ。はは、冗談は
やめろっつーの。」
笑ってうららを見るが
うららは真剣な顔で俺を見る。
「...やめろって。そんなくそつまんねえ
冗談。おもしくもねえっつーの。
いいから噓だって言えよ。」
うららは黙ってうつむいた。
「はは...は。...ふざけんなよ。
お前等あほか?何だよ。それ。
そんな話...。知らねえぞ.....。」