シスコン王子とブラコン姫
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私は悟のおばあちゃん家から出て
悟と一緒にうららちゃんがいる
式場まで行った。
そこには立派な執事さんがいつも
運転していた車が止まっていた。
私がうららちゃんの姿を見つけて
かけだそうとしか時後ろから悟に
腕をつかまれた。
「え...?」
「しっ、まず様子を見るぞ。」
「う、うん。」
耳をすますとうららちゃんの泣き声が
聞こえる。
「ヒクッ...何で...ょ!
あなたまであたしを1人にするつもり!?
これ以上みんなどこにも行かないでよ!」
うららちゃんが執事さんに何度も
駄々をこねているように見えた。
「お嬢様。今のこんな私ではお嬢様の
おそばにつくなんてとんでもありません。
ですからお嬢様は自分のために
幸せになってくだされ。」
「いやよっ!そんなのヒドいじゃない!
あたしは...あたしは...今まで
生きてきたのは...あなたが
いたからなのよ.....。」
「お嬢様.....。」
うららちゃんは涙を流しながら
執事さんの胸を何度も叩いた。
「いやだ!そんなのいや!
お父様まで...行ってしまって...
あたしは...あたしはもう.....
1人ぼっちなの!?」
─ガサッ
「あ.....。」
私は足が疲れて転びそうになった時
足元にあった草をならしてしまった。