シスコン王子とブラコン姫
─「ふぅー。」
やっぱり高いホテルは違う。
露天風呂は雨が降っているから
入れないけど中から見ると
外の景色が見える。
雨が降っていなければきっと
星空を見れただろうにな。
俺は何度も考えていた。
明日帰ったら沙菜に
なんて伝えるか。
やっと2人の道を進める。
お互いの事しか考えなくて
すむんだ。
そう考えるとすごくワクワクした。
──「あ、悟ちゃん。もうあがったの?」
ホテルの部屋に戻るとうららが
あわてた様子を見せた。
「あぁ。つーかどうしたの?そんなに
あわてて。」
「うっううん。ちょっと疲れて。
それよりお腹すいていない?」
「え、いや。今はいいや。」
「でも「眠いから寝かせて。」
「.....分かった。おやすみ。」
俺は一番奥にあるベッドが1つだけ
おかれている部屋に向かう。
ドアを閉めてベッドに寝転がる。
気持ち良い。
やっぱ高いホテルは違うなぁ...。