シスコン王子とブラコン姫
「.....悪かったって思ってる。」
俺は沙菜の隣に座った。
「.....あんなに心配かけて最低だょ。」
沙菜は消え入りそうな声で呟く。
「ん...全部悪かった。だから許して?」
沙菜はゆっくり俺の方にカラダを
寄せ付ける。
そして俺の頬をつめたい手で触る。
「.....まだ痛む?」
沙菜は申し訳なさそうに俺の頬を
何度もなでた。
「んー、痛みますね。治してもらえます?」
「へっ?どっどうやって?」
俺は沙菜の唇に自分の頬をつけた。
「こんなカンジに。」
「っっ─///」
沙菜の顔はたこのように赤くなっていく。
「変態っ///ばか!あほ!最低ッ!
ここ電車の中だああ!」
沙菜の怒鳴り声のせいで周りの視線を
集めた俺達。
沙菜はさっきよりは手を抜いて
俺の事を何度も気がすむまで
叩き続けた......。