シスコン王子とブラコン姫
おまけ
沙菜Side
──高校に入学して3度目の春。
私は...大好きな人の手を握って
.....泣いています。
「沙菜っ...。もう泣くなって。」
「だってだってぇ...こんなのひどいょ。」
春といったらクラス替えでしょう?
そんなこと...しなくていいじゃん。
だって.....
「1組と8組だよ!?こんなのありえない!」
そう。私達は見事クラスが
離れてしまいました。
「毎日会いに行くから。な?昼も弁当は
絶対一緒に食べるし。だから
仕方がねえだろ?」
「仕方がなくなーいっ!やだ!こんなの
認めないっ!」
職員室にのりこもうとする私を
必死に止める悟。
だってこんなの嫌だもん...。
「沙っ沙菜。きもちは分かるけどよ?
こんなことしたってクラスが俺たち
一緒になるわけねえだろ?」
「う゛っ.....。」
おっしゃるとおりです。