シスコン王子とブラコン姫
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「沙菜。モタモタしてるんじゃねえぞ。」
「だだだだだって.....。」
悟は私のキャリーバッグを持って
どんどん進んで行く。
ここは.....ハワイ。
何でこんなところにいるかって...
『あたしね、婚約者と婚約することに
決まったの♪すごく素敵な人でねー、
それでね、ハワイで婚約パーティーを
するから沙菜ちゃんたちにぜひ
来てほしくてっ♪あ、もちろん費用は
全部あたしが負担するから♪
高校生に来てもらうのもどうかと
思うからさっ。』
ということで...私達W双子はハワイに
いるということ。
ていうかみんな外国人でわかんなーい。
悟はまるでなれているかのように
どんどん進んでいく。
「お、いたいた。」
空港から出るとこれまら立派な白い
車が止まっていた。
中から出てきたのは白いスーツをきた
執事さん.....。
あれ?ブラックスーツじゃなかったっけ?
「お久しぶりです。悟さま、綾乃さま、裕也さま、
沙菜さま。」