シスコン王子とブラコン姫

───「ほえぇぇー。すごいっ!」


執事さんが車を止めた場所は
これまた立派なホテル。

こんなとこで婚約パーティーなんて
夢みたい。

うららちゃんはいいな。

「こちらでございます。」


案内された控え室。

「あ、沙菜さまと綾乃さまはこちらで
着替えてください。うららさまが用意した
ドレスがございます。」

「「ドッドッドレス!?」」

「さあ、どうぞどうぞ。」

扉が閉められた一室。
私と綾乃は思わず顔を見合わせた。

ひざ丈くらいのドレスが2着
並べられている。

【沙菜ちゃんへ】 【綾乃ちゃん】

とドレスに貼っている紙。

綾乃のドレスは紫にスパンコールが
ついてある。

私のドレスは...オレンジで真ん中に
大きなリボンがついていた。
そのドレスの上にまた手紙がある。

見ると.....

【このリボンでペチャパイも
ごまかせちゃうよ♪】

ってなによこれ!
腹たつなー...。
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