シスコン王子とブラコン姫
沙菜Side
私ったらなにいってたんだろ...
でも...忘れるなんて絶対
いやだった。
絶対忘れたくない言葉だった。
もうこのときからブラコン卒業して
悟にきっと夢中すぎだったんだよね。
「私が払うからいいよ。」
「沙菜。ここ一応店だしさ。俺男だよ?
お試しでもつきあっているんだから
ここは男に払わせなきゃいけないの。」
「う...ありがと。」
なんか悪いな...。
「じゃ、行くか。」
悟はサイフをしまって私のほうを向いてきた。
「うん。」