シスコン王子とブラコン姫

「さと...る...と...おにい??」

そこにはおにいと悟がいた。

「おい、てめえ!何してんだよっ!」

すると山岸くんは私からスッと離れた。

そのまま私はしゃがみこんだ。

おにいと悟がきてくれたのをみてほっとしたから...。

するとおにいが山岸くんにゆっくり近づいていった...。

「おに...い??」

「てんめえ...沙菜に何しやがった??あ?行って見ろよっ!?」

「やめて、おにいっ。」

「沙菜は黙ってろっ!」

おにいは私の事をにらんだ。

「おい、山岸、お前なにしたんだよ...。」

悟まで山岸くんのシャツの衿をつかんだ。

「...。」山岸くんはずっと黙ったまま下をむいていた。

「なんか言って見ろよっ!」

「2人ともやめてよっっ!」

「沙菜は黙ってろっ!」

おにいと悟はそういった。

「私...知ってるもん...。」

「え...??」

山岸くんは私の方をみた。

「知ってるもん...山岸くんが努力家だってこと...。えらいなって思ってたよ...。だからさ...また頑張ればいいんじゃないかな??」

「沙菜...。」
悟は山岸くんを離した。
< 87 / 283 >

この作品をシェア

pagetop