シスコン王子とブラコン姫
「川崎...さん...。」
「あとね...山岸くん...。」
「...??」
「私...ムリして笑ってるわけじゃないんだよ。本当にきっと...楽しいんだと思う。おにいだって悟だってこうやってきてくれたからさっ。」
そう言って私は微笑んだ。
「川崎さんがうらやましいよ。」
「...え??」
「川崎さんはさ、あいつの名前呼んで助けもとめたじゃん??川崎さんはみんなから愛されていて...うらやましいよ。」
「へっ...//」
するとおにいがにやりと笑って私を見た。
「ちがっ...///う゛...。」
そして初めて山岸くんをにらんだ。
「...?? どういうこと??」
悟はわけがわからないみたいで
私やおにいにきいてきた。
そんな悟は少し子供っぽくて可愛かった。
って...何考えてるのよ。私っっ!
悟が分からなくてよかった...。
私...もしかして─...
悟の事が...
キーンコーンカーンコーン...
「「「やばっっ!」」」
そうして私がでようとすると
「待って!」
山岸くんに腕をつかまれた。
「おい、てめえ、まだわかってねーのかあああ!?」
おにいは山岸くんと私の間に入った。
「違うよ...。そうじゃなくて...ありがとう。川崎さんっ。」
「ほえ...??」
「じゃっ...。」
そう言って山岸くんは戻っていった。
「優等生が遅刻してんじゃねーよっ!」
悟は山岸くんにそういった。