シスコン王子とブラコン姫

でも...私はあることに気づけた。

自分のほんとの気持ち...。

私は気づかないうちに...悟のことを好きになっていたんだ...。

もう気づいた頃には遅くて...頭の中は悟でいっぱいだった。

「さん...川崎さんっ!」

「...ひゃっひゃい?!」

『あははー』

え...?? 周りを見渡すとクラスメイトが大笑いをしている。

恥ずかしいな...///

「川崎さん...いい??」

「はっはい...。」

そして先生に呼ばれて教卓までいくと...

「きゃっ...。」

「はいっ、これ全員に返しておいてね。」

手にのせられたもの。それは...

クラス全員分のノート。

しかも順番がばらっばらすぎて教室中歩き回るしかない。
こういう仕事苦手なんだよな~...。
中学の頃からプリントとかを配るのにも時間がかかってしまったし...。

それにノートは分厚くて重いから落としてしまうパターンがよくある。

「川崎さん、ほら、はやく。ね??」

「せっ先生。どうして私が...?「そんなの決まってるでしょっ!」

「へ...??」

「あなたは学級代表なんだからっ!ちゃんと自覚を持つことっ!」

そう言って先生は行ってしまった。

学級代表だからって...。教科担当の人でいいじゃん...。
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