シスコン王子とブラコン姫
とりあえずさっさと配らなきゃ次の授業に間に合わない...。
「ひゃっ...。」
途中でクラスの人とぶつかってしまいノートを全部落としてしまった。
「あー、ごめーん。でさー、さっきの話の続きなんだけど~...」
その子は拾いもせずにまたすぐに友達と話をし始めた。
「はー...。」とついため息をこぼしてしまったがノートを自分で拾うことにした。
「大丈夫??」
「...へ??って...あっ///」
悟がノートを何冊か拾って私に渡してくれた。
「あっあっありが...と///」
「いや、てか俺も配るよ。」
「ひぇっ??///いっいい...ょ。私が頼まれたし。私学級代表だから...。」
「沙菜何言ってんの??」
「ん??」
何言ってるっていう意味がわからない。
「だって俺だって学級代表なんすけど...??」
「........あ゛っ!!!」
そうだった...。
「ぷっ、忘れてたの...??」
悟は笑いをこらえてるつもりだけどもう笑っちゃってるし...。
「う...ん///ごめん...。」
「ううん、ほらあとは俺が全部やるから座って。」
そう言って悟はわたしからノートを取り上げて配り始めた。
はっはやい...。
それに優しいし... なんだか悟と話がしづらくなっちゃったよ...。
私意識しすぎ...?? みんなに怪しまれてたりしてないか...
「沙菜ちゃんよかったでちゅね~。」
「ひぇっひぇっ??///」