シスコン王子とブラコン姫
「なあ─姉ちゃんどこいくんだよっ!?ていうか落ち着けよっ!」
「いいからっ!」
久しぶりに姉ちゃんがこんなに夢中になっている顔をみたような気がした。
「ここって─...。」
保健室...。
もしかして─...
「じゃ、後は悟に頼むねっっ!」
「はあっ!?ちょっ...姉ちゃんっっ!」
そう言って姉ちゃんは走って行きだんだん小さくなって途中で曲がったのか見えなくなった。
「は─...。」
とりあえずこの場から離れようとして1歩さがると...
『あら、影山くん??』
「えっ!?あっ─...はっはい...。」
なんだか保健の先生はにこにこしていた。
「さっ、どーぞ。1番端にいますからね。」
「へっ!?///あっ、はい...。」
保健の先生は何か知っていそうな感じだった。
姉ちゃんの奴...何しでかしたんだよっっ!
言われるがままに保健室に入った。
「じゃ、私は職員室に戻ってからまた来るからそれまでちゃんといてね。」
「へっ!?あのっ─...。」
まだ俺が喋っているのに保健の先生はドアをしめて保健室からでていってしまった。
「ま~ぢ~か~よ...。」
この状況どうすればいいんだ...??
ゆっくりカーテンをあけると沙菜は気持ちよさそうに眠っていた。
「ふっ...。」
そんな沙菜をみて自然と笑顔になった。