記憶〜切愛〜
私は舞台のうえ。

後ろには同じ入学生が百何人もいる。

足が震える中、校長先生の横にいる女教師が微笑む。

私は原稿を震える手で持ち、読み始めた。

「桜の花も開き

私たち新入生152名は

今日この学校の門をくぐり

新たな歴史を刻み

誠心誠意

清らかな高校生活を

おくることを誓います」


文章を読み終え、私は気を付けをする。


校長先生も微笑むとマイクにむかって、私を含む新入生へ声をかけた。


「はい。入学おめでとうございます」


私の顔はさっきよりも強ばった。


「ありがとうございますっ」


直角に腰を折り、私は頭を下げる。




チリリリン




鈴の音が体育館ないに響いた。



私たちは高校一年生になった。



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