記憶〜切愛〜
高校受験
「鈴音ー!早く起きないと遅刻するわよー?」
いつもの寝覚めの悪い夢から帰った私の目は半開き。
「鈴音ッ!」
お母さんが大きな音をたてて部屋のドアをあけた。
「うるっさいな〜…今日は土曜日!学校はないよ」
「あんた、森山くんに勉強教えてもらうんじゃなかったの?」
「あぁーッ!!
何でもっと早く起こしてくれなかったの!?
もう九時じゃん!?」
慌てる私にお母さんはあきれ顔をしながら部屋から出ていってしまった。
私は急いで荷物をまとめ、髪の毛は半ばボサボサのまま一階のリビングへと掛け降りていった。
「お母さん、行ってくるね!」
「ちょ、ご飯は?」
お母さんはトーストと目玉焼きをテーブルに乗せているところだった。
「お兄ちゃんに食べさせてもらう!」
私は玄関の扉を開けながらそう叫んで、家を飛び出していた。
いつもの公園まで行くとお兄ちゃんがベンチで絵を描いていた。
「森山お兄ちゃーん!」
「ん、鈴音か。」
お兄ちゃんのいるベンチにたどりつくと、お兄ちゃんはにっこりと笑った。
「三十分遅刻」
「うっ…ごめんなさい…」
「で?朝飯食ってないんだろ?」
「え、なんでわかるの?」
「髪の毛を見れば寝坊だってわかった」
なんでもお見通しだと言わんばかりにお兄ちゃんはニコニコと笑っていた。
いつもの寝覚めの悪い夢から帰った私の目は半開き。
「鈴音ッ!」
お母さんが大きな音をたてて部屋のドアをあけた。
「うるっさいな〜…今日は土曜日!学校はないよ」
「あんた、森山くんに勉強教えてもらうんじゃなかったの?」
「あぁーッ!!
何でもっと早く起こしてくれなかったの!?
もう九時じゃん!?」
慌てる私にお母さんはあきれ顔をしながら部屋から出ていってしまった。
私は急いで荷物をまとめ、髪の毛は半ばボサボサのまま一階のリビングへと掛け降りていった。
「お母さん、行ってくるね!」
「ちょ、ご飯は?」
お母さんはトーストと目玉焼きをテーブルに乗せているところだった。
「お兄ちゃんに食べさせてもらう!」
私は玄関の扉を開けながらそう叫んで、家を飛び出していた。
いつもの公園まで行くとお兄ちゃんがベンチで絵を描いていた。
「森山お兄ちゃーん!」
「ん、鈴音か。」
お兄ちゃんのいるベンチにたどりつくと、お兄ちゃんはにっこりと笑った。
「三十分遅刻」
「うっ…ごめんなさい…」
「で?朝飯食ってないんだろ?」
「え、なんでわかるの?」
「髪の毛を見れば寝坊だってわかった」
なんでもお見通しだと言わんばかりにお兄ちゃんはニコニコと笑っていた。