記憶〜切愛〜
「えと…私鈴音っていうのあなたは?」
受験を行う教室へ向かいながら私は彼女に話し掛けた。
「あ、えと…私アンジュといいます。みんなにはアンと呼ばれています」
「アンジュ?あなたハーフ?」
「はい」
ニコニコと返事をするアンジュ。
「ヨーロッパから帰ったばかりで日本語が読めないんです」
「ヨーロッパ!?じ、じゃあ帰国子女?」
「ウィー」
「へ?」
「あ、すみません『はい』という意味です
日本語は昔父に教わったので話せるので安心してください」
最初からすっごい子と知り合っちゃったな…
焦りと緊張を胸にアンジュと教室へと歩みをすすめた。
受験会場には三十人ほどしかいなかった。
美術科は少人数製で一クラスしかない。
それでも受け入れられるのは三十人。
今年試験を受けるのは六十人。
試験会場は二クラス使っているらしい。
つまり、半分ぐらいしか受かることができない。
いきなりプレッシャーと恐怖が襲い掛かってきた。
私がびくびくしているとアンジュが私の肘をつかんだ。
アンジュも恐がってるのに気が付いて、少しだけ安心した。
私はアンジュに一度笑顔を向けて一緒にお互いの席を探した。
受験を行う教室へ向かいながら私は彼女に話し掛けた。
「あ、えと…私アンジュといいます。みんなにはアンと呼ばれています」
「アンジュ?あなたハーフ?」
「はい」
ニコニコと返事をするアンジュ。
「ヨーロッパから帰ったばかりで日本語が読めないんです」
「ヨーロッパ!?じ、じゃあ帰国子女?」
「ウィー」
「へ?」
「あ、すみません『はい』という意味です
日本語は昔父に教わったので話せるので安心してください」
最初からすっごい子と知り合っちゃったな…
焦りと緊張を胸にアンジュと教室へと歩みをすすめた。
受験会場には三十人ほどしかいなかった。
美術科は少人数製で一クラスしかない。
それでも受け入れられるのは三十人。
今年試験を受けるのは六十人。
試験会場は二クラス使っているらしい。
つまり、半分ぐらいしか受かることができない。
いきなりプレッシャーと恐怖が襲い掛かってきた。
私がびくびくしているとアンジュが私の肘をつかんだ。
アンジュも恐がってるのに気が付いて、少しだけ安心した。
私はアンジュに一度笑顔を向けて一緒にお互いの席を探した。