プレイボーイとのラブバトル?

美鈴Side

「ねー、愛梨!どう思う?どこで働くかとかまで教えてくれないんだよ!!」
私と愛梨は朝から授業をサボってしまった。私が愛梨を無理矢理引っ張ってきたのもあるけど...。

「まー、まー、落ち着いて。ね?」
愛梨はいつも冷静。そんな愛梨を見習おうと思うけど私は無理だった。

「誠司くんだって隠している訳じゃないと思うけど?」

「違うっ!誠司おかしかった!何かあるよっ!」

「何かあっても誠司くんなら大丈夫でしょ?美鈴は信じてないの?誠司くんの事。」

「う゛っ...」

愛梨はにやりと笑った。

「信じたい...でも怖いの...裏切られたら...」
中学時代の頃を思い出していた。

「分かるよ...」

愛梨は私の頭を撫でた。

「分かるよ。でも今は美鈴が誠司くんを信じてあげなきゃ―、ね?」

「うん―っ!!」

信じよう。あの人を―。

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