プレイボーイとのラブバトル?
「あ、颯真!アニキはいる?」
“アニキ"...もしかして...
私はこの部屋から出て行こうとした。
すると颯真...くんに腕をつかまれた。
「はっ離して!」
「駄目です。アネゴ...」
颯真くんは切なそうな目で私を見ていた。
「美鈴...私行くよ。」
愛梨は靴を脱いでどんどん進んでいった。
私と颯真くんはずっと玄関で黙ったまま争っている。
「アネゴ...俺はこのままは嫌なんすよ...分かって下さい。アニキだって...」
「離してょ...。いや。」
私の目からは涙が流れていた。
「アネゴ...『離してやれよ。』
「アニキ...」
私は下を向いた。
見たくない...この人を...。
「返して...やれ。」
「アニキ!?いいの?」
萌華ちゃんはリビングから出てきた。
愛梨も悲しそうに見ていた。
だって―...私達はもう
元に戻れないんだよ?