プレイボーイとのラブバトル?
クラス中が急に騒ぎ出した。
みんなの視線の方向を見ると涼夜がいた。
久しぶりだった。あれから涼夜は学校に来ていなかったから。
相変わらずの髪型に制服の着こなし。
涼夜はチラッと私と愛梨の全身を見て視線をすぐ自分の席にうつした。
『菅谷ああ!!卒業式なんだから服装しっかりしろ!!』
教室に入ってきてすぐに担任は涼夜の事を怒鳴りつける。
でも涼夜は無言で担任を睨み付ける。
担任も口をパクパクしながら教卓に向かった。
席にみんながつくと
「ねえ、涼夜くんと高校離れちゃってどうすんの?」
と後ろの女の子に言われた。
「...別に。」私は素っ気なく返す。
「え―...涼夜くん男子校でしょ?いいの?」
涼夜...男子校行くんだ...。
「いいの。」
それで会話はすぐ途切れた。
そして式は終わり私は知らない後輩にボタンを下さいと言われて全身渡した。
こんな制服いらないし...。