プレイボーイとのラブバトル?


そして最後のHR。みんな泣いていたけど私は泣けなかった。

そして1人1人校門で先生と握手して帰って行く。胴上げをしているクラスもあった。うちのクラスも胴上げをする事にしたが私はこっそり校庭に逃げた。

「桜...咲けよ。」
そんな事を木に向かって言った。

すると誰かに腕をつかまれ振り向くと唇に優しい感触があった。

目の前には涼夜の顔。

私は涼夜とキスをしたんだ―...。

私のファーストキス...。

涼夜は私の腕を離し校庭から姿を消した。何も分からない私はただ木の下でぼんやりと立ち尽くしたまま。

涼夜は私の事が嫌いなはずなのにどうしてキスなんかするの...?
そんなにからかって馬鹿にしたいの?

涼夜が分からない。
忘れたい。
私はその場で泣いて何度も地面を叩いた。

嫌い―...
大っ嫌い。あんな男...

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