プレイボーイとのラブバトル?
俺はゆっくりソイツに近づく。
ソイツも気付いたのか俺をチラッと見て背を向けた。
「おい。何の用なんだよ。」
「...栗原先輩には用はありませんよ。アネゴにだけ用があるんです。」
「俺に言え。」
「あんまり束縛するとアネゴに嫌われますよ。」
にやりと笑って鋭い目つきで俺を見てくる。
「お前がしつこくて美鈴も迷惑している。」
「ふっ、栗原先輩の知らないところで僕達会ったんですけどねー。」
「会った!?」
美鈴は知らないと言っていたはず。
「はい。アネゴ隠していたんでしょうかね。栗原先輩が重すぎて怖くて。」
「っっ...。」
コイツの一言一言に腹が立ってどうしようもない。殴りかかってしまいそうだ。
「尾崎颯真です。」
「...あ?」
「僕の名前は尾崎颯真です。」
「だったら何なんだよ!?」
「アネゴは僕の事を颯真くんってよんでくれました。」
「は...!?」
「失礼しました。」
「おいっ!」
なんなんだよ―...
尾崎...か。